フォーラム福岡

福岡の近未来図

ナゼ、福岡は今日のように発展したのか!

2004年6月25日発行の創刊予告号より

九州のリーディング都市とともにアジアの拠点として発展を続ける
福岡の歴史的な歩みを振り返る

アジアの拠点都市として福岡が秘める潜在力と機能を探る

福岡は九州のリーディング都市として、さらに近年ではアジアの拠点都市としても発展を続けてきた。福岡に人が集まり、モノやカネが動くーー
大型の都市開発・商業開発などによる都市の魅力アップと、人やモノを運ぶためのインフラ整備が、両輪となって福岡の発展を支えてきた。
これから福岡の未来図を描いていくために、まず歴史的な発展プロセスから、未来の可能性を探ってみる。

人口推移

交通インフラ整備と都市・商業開発が両輪

年表

福岡がここまで成長してきた歴史を年表にまとめた。「人を動かすインフラ整備」と「街の魅力を高める都市開発と商業開発」ーこの2つが両輪となって、福岡の発展の歴史が積み重ねられてきた。

なかでも重要な役割を担っているのが、福岡空港だ。福岡空港は、1945年5月に旧陸軍によって造られた。93年には地下鉄が乗り入れ、世界的にもトップクラスのアクセスが実現。特にビジネスマンを数多く運び、経済都市としての福岡の発展に貢献し続けてきた。

また、貨物の取り扱いも伸びつづけており、特に近年はLSIなどの輸 出 が増えている。これは九州にIC関連産業が集積する要因として、福岡空港が大きな役割を果たしているということだ。

同じ状況は、博多港にもある。香椎パークポートからは、トヨタ自動車九州で生産された自動車が積み出されている。84年から北米航路を持つなど、博多港の世界とのネットワークが企業進出の呼び水になっている。

年表

また、博多港は人の交流拠点としても大きな役割を果たしている。契機となったのが19 9 1年の「ビー トル」就航だ。福岡と釜山を2時間55分で結ぶ国際旅客航路は昨年11月に累計乗船人員が200万人を突破した。カメリアラインなどと合わせた博多港の国際旅客航路乗降人員数は、2003年には50万人を突破。93年以降 、国内の港の国際旅客数でトップを走り続けている。

鉄道整備としては、やはり1975年の山陽新幹線の博多乗り入れが大きい。「西の終点」が博多まで伸び、福岡と全国各地との距離がぐっと縮まった。九州の域内に目を向けてみよう。高速道は1971年に植木 〜 熊本間が開通したのを皮切りに「縦貫」と「横断」が順次整備され、96年には「九州クロスハイウェイ」が完成した。門司ー鹿児島と長崎ー大分が十文字につながったことにより、九州における福岡への人とモノの集中度が高まり、新しい域内循環が始まった。その一例が高速バスだ。福岡を中心に次々と路線を増やし、2002年度には72路線1380万人が利用している。JR九州でもさまざまな割引切符を発売して高速バスに対抗し、競争の相乗効果が出ている。

官民挙げて都市・商業開発

都市の魅力を高める開発事業としては、天神地区を中心とする商業開発。天神に岩田屋が開業したのが、1936年。10年後の1946年には新天町がオープン。75年に博多大丸が天神に移転・開業し、一気に商戦が激しくなる。翌年には天神地下街や天神コアなどが次々とオープン。これが「第一次天神流通戦争」だ。現在まで4次にわたって百貨店を中心とする競争が繰り広げられている。一方では大名界隈などでショップやブランドが次々と誕生し、新しい魅力を生み出している。

そして、93年の福岡ドーム開業が大きな役割を果たしている。福岡ドームを中心に形成された新しい都市型エンターテインメント空間には、高速バスやJRの割引切符などを利用して、九州全域から多くの観光客が訪れるようになった。96年にオープンしたキャナルシティ博多や博多座(99年開場)なども九州各地やアジアの国々からの集客に貢献している。

また、福岡ドームが立地する埋立地「シーサイドももち」では89年にアジア太平洋博覧会(よかトピア)が開かれた。博覧会後も「ももちブランド」が定着し、先端企業の進出や高級住宅地なども含めて、ももち地区は、福岡市の新しい《顔》となっている。

大きなイベントとしては、95年にユニバーシアードを開き、97年にはADB総会、2001年には九州・沖縄サミット蔵相会合、世界水泳と続き、翌年にはロボカップ2002も開いた。これらのイベン トは広く世界やアジアに福岡の名を知らしめるに止まらず、スポーツ施設やコンベンション施設の整備にもつながっている。

しかし、福岡の発展はこれで終わりではない。九州新幹線は今後も延長され、人工島を中心に港湾機能も増強される。空港は容量限界 。流通戦争もさらに新しい局面が展開している。これまでの歴史の積み重ねを基に、それぞれの分野でどのような「次の一手」を打てばいいのか。

ワンポイントビュー

※当ページの内容は、2004年6月25日発行の創刊予告号に掲載されたものです。

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