地下鉄と宮地岳線の相互乗入を考える
2004年9月30日発行の創刊号より
「地下鉄と宮地岳線の相互乗入を考える」に対する皆様のご意見ご感想をお待ちしております。
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来年2月の福岡市営地下鉄3号線(七隈線)の開業に向けてのカウントダウンが進む一方でで、地下鉄の東部方面での地下鉄と西鉄宮地岳線の相互乗り入れによる直通運転への市民の要望は多い。
要望多い相互乗り入れ
「地下鉄と宮地岳線の直通運転を早急かつ具体的に検討する段階だ」(55歳・男性)
「地下鉄貝塚駅で宮地岳線が改札を通らないといけないのは面倒」(31歳・女性)
「宮地岳線沿線の活性化のため、住民の利便性向上のため直通すべき」(61歳・男性)
「宮地岳線は三苫まで福岡市が購入し、福岡市営にして欲しい」(42歳・男性)他...
今回実施した『福岡市営地下鉄3号線・緊急アンケート』における「効率的な公共交通体系の確立に向けての意見・要望」では、福岡市営地下鉄2号線(箱崎線)と西鉄宮地岳線の相互乗り入れへの要望が多かった。
福岡市の鉄軌道交通体系では、西部方面は地下鉄1号線(空港線)とJR九州・筑肥線が相互の乗り入れしているのに対して、東部方面は地下鉄箱崎線と西鉄宮地岳線は、改札を経て乗り継ぎ形で連絡する。
地下鉄と筑肥線との相互の乗り入れについては、1983年3月の開業当初から、JR九州の前身である国鉄時代から実施している。
乗り入れに際し、九州内は交流電車を走らせていた国鉄は、筑肥線を地下鉄と同じ直流とし、地下鉄仕様の車両を新たに投入して実現させた。
相互乗り入れに必要なのは...
地下鉄と宮地岳線については、電流は同じ直流であり、さらに線路の幅も同じく狭軌であることから、理論上は可能となる。
しかし、宮地岳線で用いている車両は構造的に地下鉄向けとしては不向きであり車両の更新が求められる。
地下鉄車両は重量が重いため、宮地岳線の路線補強が必要となる。
また、地下鉄と宮地岳線では、信号システムが異なるため、信号システムの統一に向けて新たな設備投資が求められる。
一方、事業として採算性を考えた場合、地下鉄箱崎線および宮地岳線の利用者数は1992年、1993年、1994年がピークで、以降ともに減少傾向にある。
かつて、1日あたりの利用者数が5万5000人だった地下鉄2 号線は2002年時点で4万5000人まで減少している。
一方、宮地岳線もピーク時は1日あたり3万3000人の利用者数だったが、2002年では2万3000人にまで落ち込んでいる。
利用者数の減少については、「全般的な移動人口全体の減少に加え、都市高速経由の市内バスの増便によって利用者のシフトが考えられる」(福岡市鉄軌道計画課)。
相互の乗り入れによる直通運転に向けては、採算性も含めた総合的な交通システムの確立に向けた取り組み、交通事業体の経営判断、さらに鉄道公共事業としての国からの支援策活用も含めて、広く市民の声を拾い上げながら、具体的に検討する必要がある。(近藤益弘)
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※当ページの内容は、2004年9月30日発行の創刊号に掲載されたものです。
