フォーラム福岡

天神および博多駅の開発シナリオ天神写真

天神および博多駅の開発シナリオ

2004年6月25日発行の創刊予告号より

九州経済を牽引し続ける福岡の新たな都市機能を担う
都心部再開発プロジェクト

動き出した天神ルネッサンスと博多駅大改造を追う

九州を代表するビジネス拠点であり、一大商業集積地である福岡市・天神ーー。九州全域からの吸引力と集客力で、大いなる賑わいをみせる。隆盛を極める一方、慢性的な交通渋滞をはじめ、様々な問題を抱えているのも事実だ。天神活性化に向けた各種イベントや取り組み、構想などを追う。また、動き始めた《博多駅大改造》に関するプロジェクトについてもレポートする。

ワンポイントビュー

九州最大の商業集積地・天神が抱える課題

天神

平日は大勢のビジネスマンらが慌しく行き交い、週末は大勢のショッピング客で賑わいをみせる福岡市・天神。話題を集めた岩田屋新館オープンに象徴されるように九州最大の商業集積地である天神は、九州全域からの吸引力となる役割を担っている。

その一方で、福岡市内の道路事情は、《全ての道は天神に通ず 》ともいえる『天神一極集中』という都市構造上の問題に加え、高速道路と直結した都市高速を通じての県外マイカーの流入増によって天神地区では慢性的な交通渋滞が発生している。九州全域からの集客力によって、天神は大いなる賑わいをみせる半面、様々な都市問題を抱えているのも事実といえよう。

一見拡大し続けているようにみえる天神も、実は近年吸引力を落としている。西鉄大牟田線・福岡天神駅の乗降客数は1997年は6126万人だったが、2001年は9・8パーセント減の5525万人となっている。また、おなじく地下鉄・天神駅の乗降客数も19 97年には 5221万人だったのが、2001年に4626万人と11・4パーセントのマイナスを記録している。路線バスに関しては、100円バス導入による増客効果はあるものの実質的には横ばい状況にある。

たしかに高速バスによる輸送人員は、プラスに転じている。高速道路網の整備に加え、1000円バス・2000円バスなどの投入によって割安感と利便性を高めて、高速バスの利用者を増やした。しかし、天神への集客全体でみると天神の吸引力は低下傾向にある。

鉄道の乗降客減少の要因としては、金融機関をはじめとする民間企業の統廃合によって福岡・天神の就業人口が構造的に減少しているのに加え、個人消費低迷という現実が天神のショッピング客にも影を落としている。

天神の吸引力についてみれば、JRや高速バスなどによって遠方からの集客数はプラスになっているものの、近郊からの集客においてマイナス状態だ。依然繁栄しているようにみえる天神の吸引力についてみれば、中身自体は以前と様変わりしているといえる。

また、商業的には、よく「天神一人勝ち」と言われるものの、天神地区(天神1丁目・同2丁目・大名1丁目・同2丁目)の年間販売額は、99年においては2兆3889億円だったが 、2002年には12・7パーセント減の2兆859億円に減少している。

>> 次のページへ

※当ページの内容は、2004年6月25日発行の創刊予告号に掲載されたものです。

「天神および博多駅の開発シナリオ」に対する皆様のご意見ご感想をお待ちしております。
コメント受付フォームよりお送りください。>> コメント受付フォーム

<< トップページへ

Copyright © 2005 Forum Fukuoka. All Rights Reserved.

推奨ブラウザ:IE6以上・NN7以上・Safari・Firefox